たまには、プログラミングとは少し違う話を。
人工知能がブームです。基本的には流行に乗るのが嫌いなので、傍観していたい気もあるんですが、機械学習とか、Deep Learningとか言われてしまうと興味が出てき、アルゴリズム自体は研究などに使っています。個人的には、Deep Learningのライブラリは、Kerasがおすすめです。 まあ、その辺はいいんですが、人工知能が進化しすぎると、人類が人工知能に支配される的な恐怖が語られることがありますが、個人的にはそこは心配していません。「電源抜けばいい」という議論もありますが、今の世の中すべてのコンピュータの電源抜いたら、生活できないので、それは難しいかもしれませんが・・・。 ただ、この件に関しては、現在の世界の金融市場は、ほとんどアルゴリズム取引で、あまりに高速すぎて、人がついていけていないという話もありますから、すでに特定の分野では、アルゴリズムに人が支配されているという話しも成立するかもしれません。 個人的に本当に懸念していることは、人の仕事がアルゴリズムに奪われる件です。たとえば、自動改札なんて、私が幼いころ(今から30年くらい前ですが)は、まったく無かったわけです。駅員さんが怒濤のように押し寄せる乗客の切符を、一瞬で乗り越しではないか、判断していたわけですから、それはそれですごいですけど、今どき都会じゃそんな光景目にしません。 アルゴリズムがとって代わるのは、単純作業だろと、思いたいところですが、実はまったくそうではありません。それこそ、税理士、公認会計士あたりは現時点でもかなり危なく、さらには弁護士、医師にまでその領域は広がりそうです。つまり、高度な仕事をしていると思われるいる分野も、仕事が機械に奪われる危険性があるわけで、これを「テクノロジー失業」と呼ぶようです。 もちろん、仕事は機械にまかせて、楽園のような生活ができればいいですが、おそらくそうはならないでしょう。資本家の富が増えるだけで、庶民はますます貧しくなる可能性があります。政治が頑張って、ベーシックインカムのような制度を実現できるとよいですが、ちょっと難しい気もします。 というようなことが書いてあるのが、次の2冊。どちらも同じ著者ですが、「機械との競争」の方が先に出たものです。ザ・セカンド・マシン・エイジは最近刊行されてこちらも面白かったですが、ちょっと分厚いので、お忙しい方は比較的さらっと読める「機械との競争」がいいと思います。 先日、今の勤め先の研究室でこの話をしたら、結構みなさん楽しんでくれました。こういう社会科学の専門家では無いですが、興味ある分野なので、これからも追っていきたい話題の1つです。 スポンサーサイト
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